学校給食の食べ残しが減った!!

和歌山市立学校給食「第一共同調理場」の例

なぜか食べ残しが少ないんです

 和歌山市では、市民温水プールへの生体エネルギー技術の導入に続いて、小中学校や給食センターに、生体エネルギー技術による水の生命力(エネルギー)を高める浄活水器「きわみ」の導入を行いました。
 今回、取材に協力して下さった和歌山市立学校給食 第一共同調理場の職員の方が「第一共同調理場(以下、第一)と第二共同調理場(以下、第二)の【残菜率】が違うのが、なぜだかわからなかったんです」と話してくだいさいました。取材の後に、時間をかけてまとめてくださったのが、次の表になります。とてもいいデータをつくってくださり感謝申し上げます。

水が食べ物を変えていく

 水の生命力を高める浄活水器「きわみ」が導入された第一の残菜率の平均は3.47%、「一般の水道水」をつかっている第二は6.44%となっており、残菜が半分近くに減っていることがわかります。
 学校給食の残菜率は全国平均で約6.9%(※)というデータから、第二はこれとほぼ同等なので、第一の残菜率の低さがよくわかります。
 また4か月間に出された延べ160種類の料理のうち「きわみ」が導入されている第一の残菜率が第二よりも低かったのは、138種類と全体の86.25%を占めます。同じ市内で同じメニューを提供しているこの2つの給食センターの比較は、「水の生命力の違い」が子供たちの食べる欲求を満たす給食になっていると分析できます。

※「学校給食から発生する食品ロス等の状況に関する調査結果について」環境省データ(2015)
https://www.env.go.jp/press/100941.html

なぜ?給食を残さなくなるのか

 動物や子供たちは体が求めるものに素直に反応します。美味しいもの、体が欲するものは食べたがり、体が欲さないもの、不要なものには口を閉ざします。大人は体感ではなく頭で判断して食べるので、子供ほど素直に食のもつ生命力に反応できない人が多くなっている現状もあります。
 この体感による反応の違いが、給食の残菜率にも如実に表れています。体が求める水、生命力を高めてくれる水は、飲むと体に馴染んですっと喉に消えていきます。一方、生命力の落ちてしまった水は喉に引っかかってしまい、飲み込むのに時間がかかります。どんな水で調理されたのかは、この体感の違いを見せてくれます。
 水の生命力を高めてくれる「きわみ」が導入された第一共同調理場で調理された給食は、第二で調理された給食と実際に食べ比べていただければその違いは明らかになるでしょう。
 和歌山市民温水プールの事例で水の生命力を高めることで起きたこと、さらに子供たちも自分の肉体に必要なものを感じて食べることで、結果的に残菜率が減っているのです。人でも動物でも植物でも、必要なものを選択して吸収する能力と不要なものは排出する能力が備わっていて、生命力の高い状態ではこれを機能させることができます。しかし、生命力が落ちてくると選択吸収する能力が低下して、生命力を落とすものにも手を出すようになり、そのことでさらに生命力を落として悪循環を生み出してしまいます。ジャンクな食べ物はいくら食べても満たされることはありませんが、本当に生かされている食べ物は少量でも満たされます。
 和歌山市でも、「きわみ」が設置されている第一共同調理場の給食を食べている子供たちと、第二共同調理場の給食を食べている子供たちの健康状況や欠席状況、インフルエンザの影響などを比較できれば、また新たな結果が見えてくることでしょう。

食品廃棄物のリサイクル

 先にご紹介した環境省のデータによると、全国の学校給食からの食品廃棄物のリサイクル率は約59%(平成 25年度)そのうち、肥料化が約40%と最も多く、次いで飼料化が約18%となっています。
 生体エネルギー技術で生命力を高められた水は、廃棄されてからもその違いを発揮していきます。先にご紹介した植物の育成実験の写真を見ていただくと分かるように、水の違いだけで、植物の育成が大きく変わっていきます。これを「きわみ」の水でつくられた給食の残菜がリサイクルされてつくられた肥料に置き換えてみてください。たとえゴミになっても食品のもつ生命力(エネルギー)はそのまま保持されます。結果として、その生命力は肥料となって植物が吸収し、飼料となって動物たちの生命力を高めていきます。一つの水の装置をつけることで、生命力を高める連鎖をおこすことができるのです。この生命力を高める連鎖を、世界中で使われる水や、産業で使った先にどんな地球環境を想像しますか?

リサイクルの概念を変えていく視点

 持続可能な社会に向けて、リサイクルを推進していくことは必要なことです。しかし、不要な消費を避け、資源を有効に活用していく視点はその前提として必須なものではありますが、ここを解決する手段が殆どないのが現状ではないでしょうか。
 和歌山市の給食センターに設置された「きわみ」を通過した水は、調理段階で食品のエネルギーを高め、子供たちの生きる糧を提供することで結果的に子供たちが給食を残さない状況をつくり出すことに成功しています。
 これは「水や食べ物が子供たちを食育してくれている」と考えることもできます。
 日本の食品廃棄物 1700万トンのうち、可食部と考えられる「食品ロス」は500~800万トン。これは日本の米の生産量727万トン(2023)に等しい量です。給食の残菜もこの「食品ロス」の中に含まれます。そして「きわみ」の導入により給食センター残菜率が低下した事例は、この日本中の「食品ロス」を半減させることのできる可能性を持っているのです。

周囲の環境をも変えていく水

さらには「きわみ」の水が排水として流れ出た先にも影響は続いていきます。わかりやすいのはグリーストラップの汚れです。「きわみ」を導入しただけで定期的に掃除が必要なグリーストラップのメンテナンスがほとんどいらなくなる事例も多くあります。「きわみ」を設置した食品工場では、排水が綺麗になっただけでなく、排水口の川に鮭が遡上してきたり、清水にしか棲めない魚がやってきたり、ホタルが復活した事例も多くあります。そして、この影響は川や海の生命力を高めていくことになります。「きわみ」の水を使うことによる環境と社会への貢献は給食の残菜率だけではなく、結果的に川や海、そして自然界全体を励起していくことができるのです。

「人類宇宙自然を健全化する環境」を希求して

本誌を発行している私たち生体システム実践研究会では、これからあるべき人類のありようを探求しています。今回ご紹介したプールや給食センターの事例もその一端でしかありません。あらゆる産業で「心身を健全化する環境」をつくりだすことのできる可能性があります。今ある状況に甘んずること無く、新たな可能性を求めている方が本誌を読んで興味を持って頂けたなら、是非下記までご連絡ください。今まで想像もしなかった可能性が拓けてくることを約束します。目指す理想郷は果てしなく遠くにありますが、万里の道も一歩からです。